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運動やスポーツはもとより、広く日常生活を営むためにも必要な身体の基本的な活動能力。 しばしば「体力」と混同または並列して使用されることばであるが、体力という場合は筋力、 持久力、柔軟性、敏捷(びんしょう)性など、それらを発揮する際のスキル(技術)を できるだけ排除した形でとらえた生体の機能を意味し、運動能力という場合は、走、跳、 投といった、体力に運動やスポーツに必要な基本的なスキルを加味した能力を意味する。 子どもの発達過程で、たとえば3歳児ぐらいになると、 少し高いところを見つけては、やたら飛び降りたがりますよね。 そして、初めて飛び降りるときは足のクッションがうまく使えずドンと降りますが、 何回も繰り返すことによってうまくなっていく。 これは、飛び降りたときの衝撃を和らげる能力「降下緩衝能」を学習しているんです。 逆に言うと「何らかの運動能力が伸びる時期にはそれをやりたがる」ということ。 運動能力は生まれつき持っているものではなく、 日々の生活や遊びの中で少しずつ学習し、獲得していくものなんです。 2歳半前後ぐらいで走り始めるときも最初はぎこちないですが、 手の振り方を教えてあげるとがらっと変わりますし、さらに降下緩衝能を身につけると、 片足ずつ地面に着くときの衝撃を和らげ、スムーズに走れるようになる。 運動能力は、相互関係も深いんですね。 特に4?5歳児にかけて、このような発達の道筋が表れてきます。 また、運動能力というと体の発達だけに目が行きがちですが、 「頭でわかっている」から「体を動かせる」はずなんです。 ですから「運動」と「認識」、そして認識の前提である「言葉」の 発達はセットで考える必要があります。 マット運動というと、前転・後転をすぐにイメージされると思いますが、 最近の保育園などでのマット運動は側転の取り組みが多くなっています。 側転は決して難しいものではなく、運動発達の流れを考えれば、 5歳児でも少し指導をすれば当たり前にできるようになるんですよ。 子どもが喜ぶのも、前転・後転に代表される「ロール系」より、 側転のように手と足だけをマットにつけて跳ね回る「スプリング系」の運動だと思いますし、 発達に応じてよりおもしろさを伝えられるのもスプリング系のほうではないでしょうか。 また、体育教育として考えた場合、ひとつの運動技術への取り組みを 通して何を教えたいかが重要になってきます。 たとえばボール運動では、基礎技術やゲームの作戦といった「ボール運動自体を教える」面と、 ルールや社会性など「ボール運動を使って教える」面の両面があり、 私は後者のほうが大事なような気がします。跳び箱では、高く跳ぶことを追求するだけでなく、 跳び箱を使って表現するおもしろさや気持ちよさを教えることもできると思いますね。
※動画は音がでますので注意してください。
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