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股関節のしくみ 〜股関節屈曲に作用する筋肉〜

股関節屈曲のしくみ

股関節は人体で最も大きな関節です。形態から高い自由度を持ち、屈曲・伸展・外転・内転・外旋・内旋とあらゆる方向に立体的に動く関節です。今回はその中から「股関節屈曲」にフォーカスを当て、股関節屈曲の主動作筋である「腸腰筋」、その他補助筋について徹底解説していきたいと思います。

股関節屈曲の概要

股関節は、球関節(ボールと受け皿の関節)として知られており、大腿骨(太ももの骨)の丸い骨頭(ボール)が骨盤の臼蓋(受け皿)に組み合わさって出来ています。ボールと受け皿の表面には軟骨で覆われ、股関節の周りは筋肉や腱に囲まれて補強されています。こうした組織が股関節を支え、安定した動きを与えています。

今回の股関節屈曲運動は、分かりやすく言うと「足を引き上げる」動作になり、日常生活動作で言うと、階段や坂道を登る際に足を上げるなどの動作を指します。 股関節屈曲は、その他股関節の動作に比べて広い可動域を持っています。

正常な股関節の可動域は、仰向けに寝た状態で股関節屈曲時に90°、膝関節を曲げながら股関節屈曲時で125°になります。肩関節までとはいかないものの広い可動域を持っています。 股関節屈曲での主動筋は「腸腰筋」という筋肉になります。もちろん腸腰筋が単独で股関節屈曲を行っているわけではなく、多くの補助筋が股関節の屈曲をサポートしています。 ちなみに補助筋としては、「大腿直筋・縫工筋・大腿筋膜張筋・中臀筋前部、股関節内転筋群」等が腸腰筋のサポートを行い、股関節屈曲に関与しています。

階段や坂道を登る際に足を上げるなどの動作

腸腰筋の概要

股関節屈曲の主動作筋は、「腸骨筋」と「大腰筋」で、この二つの筋肉を合わせて腸腰筋と呼びます。この二つの筋肉は筋肉の始まりの付着部がそれぞれ異なりますが、筋肉の終わりは一部合流する形で同じ箇所に付着し構成されます。腸腰筋全体でみると、股関節の屈曲に協力して作用しますが、その筋肉の走行の違いから単体ではそれぞれ異なる働きをしますので、ご説明していきます。

腸骨筋

「腸骨筋」は骨盤と大腿骨を結ぶ構造になっていて、いわゆる「腿上げ運動」の動作、大腿骨を上に引き上げる動作を担当しています。また脊柱を屈曲させる(体を前に倒す)、わずかに股関節の外旋(つま先を外に開く)作用を持っています。

大腰筋

「大腰筋」は腰椎と大腿骨を結ぶ構造になっていて、骨盤には付着していません。そのため、ただ単純に腿上げ運動をするような股関節の屈曲運動をするのではなく、足を大きく後方に振り上げたところから大きく前方に足を引き上げる動きを担当しています。例えば短距離走の選手が大きなストライドで足を大きく足を前に前に踏み出す際の動作になります。

腸腰筋の概要

瞬発力を必要とするスポーツではこの腸腰筋が発達することが知られ、運動能力との相関関係があるようです。特に黒人の方々は、人種的に腸腰筋が発達しており、日本人の3倍もの太さがあると言われています。

また腸腰筋は股関節屈曲運動の他に腰椎のS字湾曲を保つ役割もあります。腸腰筋の筋力が低下すると、骨盤が後ろに傾いてしまいます。これが俗に言う「骨盤の歪み」になります。 骨盤が後傾すると腰椎のS字湾曲が保てず、お腹が前に出るような姿勢になり、その姿勢でのバランスを取る為に頭が前に出てしまいます。その結果、背中が丸まり猫背になります。

そうなると見た目はもちろん神経や血管が圧迫され血行不良となり、むくみ、冷え性、肩こり、腰痛、ぽっこりお腹、疲れやすくなる等の原因になりますので、しっかり筋力をつけるのと同時に柔軟性を保つことが重要です。

補助筋の概要

股関節屈曲を行う腸腰筋はとても強い筋肉ですが、前述した通りその他にも股関節の屈曲に補助的に働く筋肉が多くあります。単純な屈曲方向だけではなく、あらゆる角度から補助筋がサポートする事で、屈曲運動が生まれています。 ここでは「大腿直筋・縫工筋・大腿筋膜張筋・中臀筋前部・股関節内転筋群」をお伝えしていきます。

大腿直筋

大腿直筋は太ももの前面を覆う大きな筋肉群「大腿四頭筋」の一つです。大腿直筋の他に「中間広筋、外側広筋、内側広筋」という付着部位のそれぞれ異なる筋肉が加わります。ちなみに大腿直筋は大腿四頭筋の中で最も長い筋肉です。 そして大腿四頭筋の中で大腿直筋だけが、膝関節と股関節の二つの関節をまたいで走行する「二関節筋」と呼ばれています。大腿四頭筋は歩行や椅子からの立ち上がり等の動作で「膝関節を伸ばす」という役割を担っていますが、大腿直筋のみが膝を伸ばす(膝関節伸展)、股関節を曲げる(股関節屈曲)働きがあります。

大腿筋膜張筋

作用としては、股関節を曲げる(股間節屈曲)、そして外に開く(股関節外転)です。 太ももの外側を、骨盤から膝関節の下まで伸びている長い筋肉です。しかし筋肉自体は短く骨盤から股関節をまたぐあたりまでに限られ、長く膝下まで伸びている部分は「腸脛靭帯」と呼ばれる硬い靭帯組織になっており、この部分の伸縮性はあまりありません。

純粋に股関節の屈曲時にメインで働くのは腸腰筋ですが、腸腰筋は筋肉の走行と付着部位から股関節を曲げる際に外旋(ガニ股)を伴います。つまり腸腰筋の働きだけで股関節を曲げようとすると、歩く、走る動作が全てガニ股になってしまいます。大腿筋膜張筋はこれを防ぎまっすぐ前方へ股関節を曲げて足を上げる役割があります。

中臀筋前部

中臀筋は全体として股関節の外転(足を外側に広げる動作)に働く筋肉ですが、中臀筋の 前部のみ股関節の屈曲に補助的に作用します。

股関節内転筋群

股関節内転筋群の内、大内転筋、長内転筋、短内転筋の3つが股関節屈曲の補助筋として作用します。主な働きは名称通り内転で、股関節屈曲に補助的に作用しますが、作用する力はわずかです。

股関節内転筋群

股関節屈曲の拮抗筋

股関節屈曲には、強力な腸腰筋の働きと多くの補助筋が働いています。それに対する拮抗筋は股関節の伸展筋である大臀筋とハムストリングスです。 股関節の伸展運動は屈曲に比べ可動域が少なく、関与している筋肉もそれほど多くなりません。ただ大臀筋とハムストリングスはそれぞれ強力な筋肉なので、この筋肉の緊張が強いと、股関節屈曲の可動域が十分に得られないという弊害を引き起こします。

参考動画

  • 股関節を機能的に使う腸腰筋トレーニング
  • 手軽にできる腸腰筋トレーニング
  • 腸腰筋、大腿四頭筋のストレッチ
  • 効果的なヒップウォーク腸腰筋

まとめ

股関節屈曲には、大腰筋と腸骨筋からなる「腸腰筋」が主動作筋となり働きます。そして股関節屈曲の為には、腸腰筋だけではなくその他多くの筋肉が補助筋・拮抗筋として関わっています。それらが上手く強調し合い股関節屈曲の動きを微妙に調整しています。 故に股関節周辺の筋肉が緊張したりバランスが崩れる事で、動きが悪くなったり、痛みが出現したりと不具合が生じてきますので、正しい体の使い方やトレーニングやストレッチを行う事が重要になります。以下の動画を参考にしてみて下さい。

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